トマトって健康についての番組でよく取り上げられてますよね。
某番組では、「何がいいでしょうって聞かれたらとりあえずトマトって言っておけば当たる」と言われるくらい健康に関しておなじみの食材です。
みなさんも様々な理由でトマトを食べているのではないでしょうか。
私はあの中のドロっとしたのが苦手で好んで手を付けないのですが、色んな情報を見聞きする度に「食べたほうがいいんだよなぁ」と思っています。
そんな万能トマト。肝臓にもいいそうです。
肝機能の数値の悪い方、酒飲みの方、脂っこいもの大好きな方、必見です。
そもそもトマトの成分って?
トマトと言えばよく聞くのはリコピンですが、それ以外にも色々な成分が含まれているのをご存知ですか?
トマトと言っても今は種類も豊富で、それぞれに若干含まれる成分量は異なったりするのですが、ビタミンA・C・Eなどの各種ビタミンとカリウム、食物繊維、そしてリコピンが主に含まれています。
栄養素が豊富に含まれているので「トマトが赤くなると医者が青くなる」なんていうことわざがヨーロッパにはあるそうです。
それだけトマトを食べると健康で医者いらず、ということなのでしょう。
ちなみに、トマトの成分で肝臓に良いとされている成分は、リコピン・13-xox-oda・ナイアシン・謎の成分Xの4つです。それぞれ肝臓にどのように働きかけてくれるのでしょうか。
リコピンの働き
リコピンの働きは抗酸化作用による活性酸素の除去です。
肝臓は、体内で多くの役割を担っているために、活性酸素が多く発生します。
発生源であるが故、活性酸素によって肝臓は常に傷つきやすい状態にさらされています。
普通に生活してても肝臓はそれだけ負荷がかかっているということです。
それにストレスがあったり、食べ過ぎたり飲みすぎたりと色々な要因が加わると、更に肝臓は働かねばならず活性酸素は増え、肝臓の機能が衰えて…と悪循環になってしまいます。
リコピンはそんな活性酸素を取り除いてくれるわけですから、肝臓を悪くする要因を取り除いて尚且つ肝臓の負担を軽くしてくれるんです。なんて万能なんでしょう、リコピン。
13-xox-odaの働き
全くもって聞いたことないですし、なんて読むかもよくわかんないこの成分。
2012年に京都大学の教授が発表したもので、大きな反響をよんだ成分なんだそうです。
この13-xox-odaはリノール酸の一種で、脂肪を燃焼させる遺伝子を活性化してくれる物質なんだそうです。
で、実験の結果、この成分がなんと血液や肝臓から中性脂肪を減少させてくれたんです。
肝臓で中性脂肪が増えると脂肪肝になり肝臓の機能が正常でなくなってしまいます。
つまり中性脂肪を減少させるということは、肝臓の機能をより正常に保てるようになるということです。
しかもそれだけではなく、アルコールやアセトアルデヒドの分解も手助けしてくれると言うんです。
つまり、肝臓の仕事を手伝ってくれるわけです。これまたすごい成分ですね。
ナイアシンの働き
ナイアシンは体内に入るとNADという物質に変身します。
このNADは酵素の働きを助ける補酵素という働きをしてれます。
肝臓は先ほどから何度も書いている通り、たくさんの働きをしていて、当然酵素もたくさん使っています。
つまり、補酵素の役割を果たすナイアシンは、肝臓の手助けをしてくれるわけです。
ちなみに、お酒の飲み過ぎでこのナイアシンは減ってしまうので、特に酒飲みのそこのあなた!ぜひお酒を飲むときにはナイアシンの含まれているトマトを食べましょう。
謎の成分?
さて、ここまでの3つはちゃんと名前のある成分でしたが、謎の成分とはこれいかに。
実は作用を示す成分が何なのか、未だに特定されていないものがあるんです。だから謎の成分。
どんな作用なのかというと、トマトを食べるとアルコールの代謝がスムーズになり、アルコールの分解物のアセトアルデヒドの分解もスムーズに行われる、という酒飲みには朗報としかいいようのない作用です。
ここまでは実験でもわかっていることで、あとはそれを行ってる物質が何なのかがわかると、今後また色々なサプリメントとかに応用されそうですね。
まとめ
トマト、有能です。
肝臓に対してこんなにも多くの事をしてくれます。
野菜ですので脂質とか他のものの心配もいりませんからガンガン食べられますね。
トマトが苦手という方は、何が苦手かにもよりますが、ジュースだったりミネストローネだったり、自分の食べられる方法でぜひ食べてみてください。
特にお酒に対してかなり有効なので、お酒を飲むときにはぜひともトマトをメニューに加えてみてください。
トマトを食べて、健康な肝臓を手に入れましょう。