毎日お仕事お疲れ様です。
なんだかんだ色々あって疲れも溜まってきますよね。
疲れてくると欲しくなるのは栄養ドリンクです。
私も一時期散々お世話になりました。
最近はあまり出なくなった気がしますが、栄養ドリンク系のCMでよく「タウリン1000mg配合!」ってやってましたよね。
子供ながらにも「タウリンはすごいものなんだなぁ」と思ってました。あれだけ声高く言ってるんですからね。
すごいものなのでしょう。
ただ、散々使っていたわりに今も「タウリンはすごいものらしい」という認識はあるだけで、実際何にすごいのかはイマイチよくわかっていません。CMのイメージだけが先行してしまっています。
じゃぁ、タウリンは一体何がすごいんでしょうか?
そして何に効くのでしょうか?
今回は肝臓の観点から見ていきたいと思います。
タウリンってそもそも何?
まずは、タウリンが何者なのかを見ていきましょう。
タウリンは1827年、ドイツの解剖学者・生理学者であるフリードリヒ・ティーデマン氏と化学者であるレオポルト・グメリン氏によって牛の胆汁中から発見されたものです。
タウリンという名前は、ラテン語で雄牛を意味するタウルスから来ているそうです。
牛で見つかったものなんですね。
タウリンの内容はと言うと、心臓、脳、肺、筋肉、目の網膜、肝臓など生きていくために大切な臓器に多く含まれている、重要な働きをする分子です。
よくアミノ酸の一種と書かれてるようですが、アミノ酸ではないそうです。
この辺の説明は難しいので割愛します。
簡単に言えば、体の働きを助ける栄養素、と思っていただければ正解です。
栄養ドリンクに入っているのも納得の効能です。
タウリンの働き
では、体の働きを助けると言いましたが肝臓に対してどのようなことをするのでしょうか。
ますは、各種毒素から肝臓を守ってくれます。
肝臓は元々解毒をしてくれる臓器なので、毒素が集まってきます。
だからといって、肝臓が毒素に強いわけではありません。
肝臓を傷つける毒素はいくつもあります。
その中で今研究報告が出ているのは、カドミウムとアセトアミノフェンです。カドミウムは金属で、イタイイタイ病の原因物質の1つです。アセトアミノフェンは解熱鎮痛剤などに含まれている成分です。
両方共過剰摂取によって肝臓を壊しますが、タウリンはこれらの物質から肝臓を守ってくれます。
また、アルコールからも肝臓を守ってくれます。
アルコールは飲むと肝臓に運ばれて分解されます。
アルコールもまた毒素なのです。
タウリンはアルコールの分解をする酵素の働きを助けてくれます。
それによって肝臓の負担を軽くしてくれます。二日酔いにもなりにくくなります。
他にも、タウリンは肝臓で作られる胆汁酸の分泌も活発にしてくれます。
これによって体内のコレステロールが消費されてコレステロール値を下げてくれます。
コレステロール値が下がるということは肝臓内の中性脂肪も減るということですから、これも肝臓の機能を良くしてくれると言えます。
更に、傷ついてしまっている肝細胞の再生を促してくれます。
肝臓は強い臓器で、ちょっとの傷なら自分でガンガン治しちゃいます。再生能力ハンパないんです。
けれど、その力も使いすぎれば駄目になってしまいます。
駄目にならないように、タウリンが再生を助けてくれえるのです。
これだけのたくさんのことをタウリンは肝臓にしてくれているのです。
摂りすぎ注意?
じゃぁ、たくさん栄養ドリンクを飲んでタウリンを採ろう、と思ったらちょっとストップ。
そこにはいくつか注意点があります。
タウリン自体は水溶性なので、過剰に摂取された分は尿と一緒に体外に出てしまいます。ただ、栄養ドリンクで飲む時は当然ですがタウリン以外の成分も入っています。その中には砂糖も入っています。
飲みすぎるとカロリーオーバーしてしまう可能性があるんです。
ですから、手軽にタウリンが摂れるからと言って栄養ドリンクにのみ頼るのは賢くありません。
サプリメントで摂る場合も、用法用量を守って飲みましょう。
食材で摂取したいと考えるなら、タウリンがたくさん含まれているのは魚介類です。
牡蠣とかイカとかタコとか、豊富に含まれています。
コレステロールや食中毒にだけ気をつけて美味しく食べてタウリン摂ってください。
もう1つ注意点があって、タウリンは胃酸の分泌も強めますので、胃の弱い方はそのへん気をつけてください。
私みたいにすぐ胃炎起こしちゃうような方、要注意です。私も気をつけます。
まとめ
タウリンはやっぱりすごかった。摂取量の目安ですが、1日100mgから300mgと言われていて、肝機能の改善には500mgだそうです。つまり栄養ドリンク1000mgはものすごい量だったのです。
1本飲むだけで、十分な効果が期待できるわけです。
今回は肝臓に焦点を当てましたが、タウリンには高血圧の予防などの効果もあるため、健康には本当にもってこいな成分なんです。
ぜひとも食事の中に取り入れて健康な生活を送りましょう。