夏場なんかに暑くて寝汗をかくことは誰しもあると思います。
暑いんだから汗をかくのはあたりまえでしょう。
私も汗っかきなので、夏場なんかは朝起きると汗でベトベトしてることもあります。
けれど、その寝汗がもし暑くもないのに酷いなら、少しならまだしも大量にかいていたら、ちょっと不安ですよね。
もしかして、病気なのでは?と思う人もいるでしょう。
それこそまくらがびしょびしょになるほどの寝汗を毎日かいていたら…。
そんな時はどんなことが体に起きているのでしょうか。
寝てる時に汗はかくもの?
実は人間は何もなくても寝ている時に汗をかいています。
それは冬場でも同じです。暑かろうが寒かろうが、一定量は必ず汗をかきます。
量で言うと、普通の大人でコップ1杯~1.5杯の汗をかくんです。
これは、深い眠りにつくために体温を下げようとして起こる生理現象です。
ですから、寝汗をかくこと自体は何の問題もない普通のことなんです。
むしろかく方が正常です。なので、少しかいてたくらいじゃ気にしなくて大丈夫です。
けれど、これがびしょびしょになるほど寝汗をかくとなると話が違ってきます。
びしょびしょになるほどの寝汗には問題が隠れています。
では、どんな問題が隠れているのでしょうか。
寝汗が酷いのはお酒の飲み過ぎ?
酒飲みの方なら経験があるのではないでしょうか。
たくさんお酒を呑んだ日は寝汗を多くかいてしまった経験。
私もあります。
アルコールは肝臓で分解されるとアセトアルデヒドに変わります。
アセトアルデヒドは体に有害な物質なので、体の外に出そうとする働きが起こります。
その結果、汗となって体の外に出されるために大量の寝汗をかくことになるんです。
これは、お酒を大量に飲むだけでなく、大した量じゃなくても毎日飲んでたら同じように寝汗をかくようになるので、毎日飲まないほうがいいですよ。
さて、ここでポイントになってくるのが肝機能。
アルコールを摂りすぎると肝機能が低下してしまいます。
肝機能が低下すると寝汗を大量にかくようになってしまうのです。
寝汗と肝機能の関係
肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれていて、異常があってもなかなか自覚症状が出ることがなく、気がついたときにはとんでもないことになっている事が多くあります。
そんな肝臓なのですが、唯一と言っていいかもしれない自覚症状があるといいます。
それが寝汗だと言うんです。
もちろん寝汗が100%肝臓の異常だというわけではありませんが、寝汗をかく理由に思い当たるフシがない場合には、肝臓の異常が考えられるんです。
では、なぜ肝臓に異常があると寝汗をかくのでしょうか。
肝臓は体内環境を一定にする働きを体内で行っています。
つまり生活習慣等が変わっても肝臓や腎臓がうまいこと調整して日々元気に過ごすことが出来るんです。
けれど、その肝臓に問題が起きてしまうと調整ができなくなってしまいます。
先程書いたように人は寝る時に体温が下がり、その時に微量の寝汗をかきます。肝臓に問題があると、体温を下げることが出来なくなってしまうんです。その結果、大量の寝汗をかくようになってしまうのです。
もしも大量にかく寝汗の匂いがアンモニア臭だったり、疲れやすいなと思うことがあれば、それは肝臓が原因かもしれません。
アンモニア臭になるのは、体内の毒素を解毒できなくなっているからです。
疲れやすいのも同じです。
できるだけ早く病院に行って診察を受けてください。
早期発見が大切になってきます。
まとめ
大量の寝汗をかくのがこんなに怖いことだとは思いもしませんでした。
もちろん、大量の寝汗の原因には他にもたくさんあります。
一概に肝臓が原因とは言えないかもしれませんが、沈黙の臓器の唯一とも言える自覚症状です。
思い当たる方は迷わず病院に行ってほしいと思います。
そして、もしもまわりにそういう方がいたら教えてあげてください。
自分の体を守れるのは自分です。
寝汗がおかしいなと思ったらもしかしたら病気が隠れているかもしれません。
この機会にぜひチェックしてみてください。