みかんと聞くと、冬にこたつの中で食べてるイメージです。
我が家にはこたつがないのでそのイメージを再現することは残念ながらできないのですが。
そんな我が家の話は、置いておいて。
旬は12月でそのまま3月くらいまで出回るそうです。
確かに夏場スーパーで見かけることは少ないですね。と言っても今は温室みかんなんかもあり、量は冬ほどではないですが、1年中食べられるようになっています。缶詰もありますしね。
よく聞くのは冬場の風邪予防にみかんを食べると良いという話でしょう。
けれど、それだけじゃありません。
みかんは肝臓にも良い効果をもたらしてくれるんです。そんなみかんの力をご紹介します。
みかんの成分
みかんはみなさんご存知のビタミン以外にもいろいろな成分が含まれています。
ビタミンも、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEと多種含まれています。
特にビタミンCが豊富に含まれていて、Mサイズのみかん2つで1日分のビタミンCを摂ることが出来ちゃうんです。
その他にはカリウムなどのミネラル、クエン酸、フラボノイド化合物、ヘスペリジン、セルロース、オーラプテン、シネフリン、テルペノイド、ナリンジン、β−カロチン、β−クリプトキサンチン、ペクチン、ノミリン、リモネン、と、こんなにもたくさんの成分が含まれているんです。
びっくりですよね。体にいいのも納得です。
肝臓にいいみかん
さて、たくさんの成分があることがわかったところで、その中の何が一体肝臓にいいのでしょうか?
答えはβ-クリプトキサンチンという成分です。
こいつが、肝臓にいい働きをしてくれるんです。
どんな働きかというと、アルコールなどによる肝機能障害を抑え、動脈硬化を防いでくれるというのです。
これは研究結果としてきちんと出ています。
みかんといえば静岡県。静岡県のみかん産地で行った検査によると、β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い人ほど、肝機能の状態を表すγ-GTPの値が低かったそうです。
更に金沢大学でマウスにβ-クリプトキサンチンを与える実験を行ったところ、12週間で肝臓の脂肪が減り、肝細胞の炎症や線維化なども改善されて、肝臓は健康と言って支障がないレベルにまで回復したそうです。
β-クリプトキサンチン恐るべし。
愛媛大学では人間を対象に実験を行っていて、脂肪肝などの肝臓に問題のある人にβ-クリプトキサンチンの入ったオレンジジュースを毎日飲んでもらったところ、12週間後には肝臓の状態を示す血液検査の数値は改善さていたそうです。
このように、みかんに含まれているβ-クリプトキサンチンは肝臓に良いことがわかります。
みかんなら何でも良いの?
さて、ここで疑問になるのは、みかんなら何でもいいのかというところです。
あと、似たようなところでオレンジとか、いよかんとか、他の柑橘類でも代用できるのかというところ。
答えは、温州みかん一択です。
この、β-クリプトキサンチンがより多く含まれているのは温州みかんで、レモンやグレープフルーツの60倍にもなるそうです。
オレンジと比べても、10倍多く含まれているというのですから、温州みかんが一番なのも納得です。
ちなみに、温州みかんってどんなみかんかというと、日本で流通しているみかんの3/4は温州みかんだそうです。なので、あまりその辺は気にせず食べて大丈夫です。
1日何個食べればいいの?
これだけ効果があるならたくさん食べたくなる人もいるでしょうが、何事にも限度というものがあります。
みかんは食べすぎると、お腹下します。
なので、お腹の弱い人はあんまり大量に食べないほうがいいでしょう。
普通ビタミンCを摂るなら2個程度と言われていますが、もし肝臓に問題があってβ-クリプトキサンチンの恩恵をというのであれば、1日3個くらい食べるのがいいです。
実際β-クリプトキサンチンの血中濃度の高かった人は、3個から4個くらい毎日食べていたそうです。
まとめ
風邪予防だけじゃなくて、みかんには肝臓にもいいものが含まれているんですね。
しかも、β-クリプトキサンチンは食べてから2ヶ月も効果が続くそうですから、今食べたみかんが2ヶ月もの間、体の中で頑張ってくれるんです。
これは毎日食べるしかないでしょう。
毎日たくさん食べるのは飽きちゃうかもしれませんが、そのままじゃなくて、料理に使ったっていいわけですから、そこは工夫して食べましょう。
みかんで肝臓の健康をさっそく手に入れてみてはいかがですか。