その目やには肝臓からの黄信号かも!

健康診断とか風邪をひいて医者に診てもらうと、医者は毎回、下のまぶたをアカンベーして目の状態を診察する。

まぶたの裏側が白っぽい場合は貧血気味で鉄分が不足しているとか、白目が黄色い場合は黄疸の疑いがあるっていうのはみんなも聞いたことがあるはずだよね。

 

目は血管や神経が集中するとても繊細で、ものを視るために露出した体の中でも独特な器官だから、ちょっとした体の異変に対して敏感に変化が現れるからと言われれば「なるほど」と納得できるし、目の外観から健康状態を診断する方法が、聴診器で呼吸音や心音を聴いて体の異変を把握するのと同じように古くから存在する方法だという事実も踏まえると、目は体の健康状態を表す重要な観察ポイントだってことだよね。

疲れた時なんかは目がぼやけて視力が定まらないし、目がショボショボするなんていうことも目に現れる体の異変のひとつで、みんなも経験から馴染みのある症状の一例だと思う。

そんな目の特有な症状の一つに目やにがある。

目やには、体の仕組みからすればごく当たり前な生理現象なんだけど、普段より多く目やにがでるとなると少し話が違う。

「あれ、ちょっとおかしいな。バイキンでもはいったかな」とか、「寝不足かな」と、それほど気にもせず放置しがちだけど、実はその目やには弱っている肝臓からの黄信号かもしれないんだよ。

 

 

目やにってなんだろう

目は涙で常に潤っているよね。

涙は水分や粘液、油分でできていて、それが層になって目を潤しているんだけど、粘液の中には代謝によって入れ替わる古い細胞やゴミなどが混ざった老廃物も含まれている。

起きているときは瞬きをするから涙は目頭にある鼻涙管という管を通じて喉や鼻に流されるけど、寝ているときは瞬きしないから涙が鼻涙管に流れない、だから朝起きると目頭に目やにが溜まり易いんだ。

 

目やにがでるのは正常な代謝活動で、寝起きと、日中に1回程度少し出るぐらいが普通の状態だけど、例えば細菌感染を起こすと涙に細菌と戦った白血球の膿が混ざり、目ヤニの色や粘性なども変化する。

また炎症を起こすと涙が大量にでて目ヤニが増えるし、お酒を飲みすぎた翌朝なんかも目ヤニが多く出る。

 

確かに細菌感染などは、早めに医者に行って、細菌を撲滅することは大切な処置で、こういった症状が一時的なことであれば良い。

でも少量の目やにでも、それが慢性化している場合などは、体に異変が起きているかもしれないと疑うことが大切なんだ。

 

人間っていうのはわがままで、面倒くさがり屋だから、何か自分にとって不具合があると、それを解消するように対処するけど、たいした不具合がないとなかなか行動を起こさないよね。

ものもらいになったとしても、医者にいって目薬もらって治ればそれで良しだし、二日酔いで辛い思いをしても、その日の夕方にはすっかりその辛さも忘れ、再びお酒を飲んだりする。

つまり、「なんだか最近目やにがでるなあ」程度で、他にこれといった自覚症状や困ることも無いので多くの人はそれ以上の対応はしようとせずに放置するケースが多く、お酒を飲んだ次の日の目やにの量や、ものもらいなどができる頻度など、普段とは違う症状の変化に気づかない場合が多いんだ。

でも実はこういった症状の変化は、肝機能が弱っている場合にでる可能性が高く、細菌に対する抵抗力なども落ちている場合が多いので注意が必要で、折角肝臓が注意信号を出しているのに気づかず放置しているのが現実じゃないかな。

 

肝臓は寡黙な臓器といって自覚症状がでるとかなりやばい状態になることはよく知られているけど、こういった肝臓機能低下が原因で目やにが増えるってことを知ってさえいれば、肝臓の調子を察知することができるはずだ。

目と肝臓が密接に関連していると知っている人は少ないと思うけど、実は直結した器官であって、目やにはその状態を把握する信号でもあるんだよね。

 

 

肝臓が疲れると目やにが増える理由

肝臓の役割は、代謝、解毒、胆汁生成で、代謝は摂取した栄養分をエネルギー物質に変換して体全体へ配給し、余剰のエネルギーを一時的に蓄える役割を果たし、解毒は細菌やアルコール、食品添加物、薬などに含まれる有害物質を無毒化して体外へ排出する役割だ。

胆汁生成は脂質の多い食物などの消化吸収を行う重要なもので、肝臓は生きていく上で欠かせ無い機能を担っていている。

これら肝臓の役割は血液を正常化する役割ともいってよく、逆言えば、肝臓に何らかの機能障害があると血液に異常が生じるっていうことだよね。

例えば、アルコールや添加物など有害な物質で少なからず肝組織は破壊されるんだけど、その場合は肝組織に含まれるタンパク質が血液中に流出しGOT、GPT、LDHなどの数値が増えるし、胆汁の流出経路である胆管組織が破壊されるとALPとかLAPと呼ばれる数値も上昇する。

アルコールの常飲などでは血中のγ-GTPというタンパク質が増えてくるし、肝細胞の障害で胆汁の流れが悪くなると、血中のビリルビンが増加して肝細胞性黄疸や胆管の閉塞性黄疸といった病気にもつながってしまう。

 

多かれ少なかれかれ幹細胞破壊は日常発生しているけど、正常の肝臓であれば、自己生成する能力を持ち合わせている。

だけど、肝臓に疲労がは貯まるとその機能も落ち、正常に機能しなくなり血液の異常が慢性化してしまい、その結果、正常でない血液が目に送られる

その結果、目が乾燥したり、視力減退、異物排出を即す涙の分泌異常など様々な症状につながってしまうんだ。

また、肝臓に鉄分などミネラルが不足すると貧血などの症状にもつながるし、解毒機能が低下すれば、細菌などに対する抵抗も落ち、ものもらいや、花粉症などのアレルギー症状も出やすくなる

更には、悪玉コレステロールで知られるLDLが増えると血液もドロドロとなって目の毛細管の血液の流れを悪くし、まぶたの腫れぼったさや、まぶたに黄色い脂肪腫などができる場合もある。

血管閉塞時には失明の危険性だってあるんだ。

 

中医学では肝臓と目の関連を強く説いていて、目の状態を観察することでその異変から体の異変を考察するとされている。

血液の不調が目に現れるって言うことは、言い換えれば肝臓の不調が目に現れるということで、不調の兆しとして目やには代表的な黄信号という訳だ。

よって肝臓の健康状態=血液の健康であり、目やにはその日常確認できるインジケーターといっても過言でないんだ。

肝臓は健康維持の源で、自分の肝臓の状態を把握することが健康維持のための秘訣でもあるから、目やにがその判断基準となることを是非活用してもらいたいんだ。

 

 

目やにが出やすくなったら肝臓を疑う

肝臓は人間が起きて活動している間は休む時がないほど機能し続ける臓器だから、肝臓を休ませるには、その仕事量を減らさないといけない。

肝臓の仕事量を減らすには、良質な食生活と睡眠、適度な運動を行うのが基本で、良質な食生活とは、基本栄養素とミネラルおよび消化を補助する消化補助酵素が含まれる食品をバランス良くとること、良質な睡眠は、規則正しい生活とリラックスして眠ることが大切で、適度な運動をしてストレスや余剰の脂質燃焼を行うことが基本と言われてる。

でも、生活の不規則、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ、飲酒量が増えるなど、現代社会を生きる上では避けては通れない生活環境に陥るときは誰でもあり、その基本を実行するのが非常に困難な社会環境にある。

 

そんな環境下で「最近疲れてるなー」と感じられる時に目やにが増える傾向にあれば、一時的にお酒を控えるとか、食事を見直すとか、睡眠を見直すとかで肝臓のケアーを実行して肝臓の疲れを少しでもとってあげるのが健康への気遣いだよね。

血液検査で血液が正常かどうかを確認するのは、せいぜい年に1回程度の健康診断だけど、目やには毎日確認できるから手軽でお得な健康管理であり、目やにの確認をするだけで、肝臓が重篤な症状に陥る前に、手を打つことができるんだから計り知れない効果があるということなんだ。

 

 

 

■まとめ

目やには弱った肝臓からの信号。

・目やには肝機能劣化にようる血液の不調の証で、手っ取り早い健康管理方法。

・目やにが増えたら肝臓を休ませることが肝心。

 

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