肝臓は沈黙の臓器と言われています。
自己修復能力が合ってちょっとやそっとのことじゃ音を上げず、何に症状も表に出してこないのが名前の由来です。
症状が出てきたときには結構なことになっていることが多くあります。
よく有名人の方が調子が悪くて検査したらすでに肝臓がんで結構進んでいたなんて話も聞きます。
怖いですよね。
症状が殆どないということは、気をつけながら。
ただ年に1度位の検査で何も言われないことを願うことしか出来ません。
でも、出来れば何か少しでもいいので気付けるものが欲しいですよね。
なんと、100%ではないですが、あるものを見ればそれがわかるというのです。
それは私達の体の何処かに1つは必ずあるものです。
答えは「ほくろ」です。
ほくろでどうやって肝臓の調子がわかるというのでしょうか?
ほくろのあれこれ
まず、ほくろはなんなのでしょうか。
体のあちこちにある黒い丸いものだというのはわかりますが、それ以上のことってあんまり知りませんよね。
実はほくろって生まれたての赤ちゃんには殆どないそうです。
もちろん生まれつき全く無いわけではないのですが少ないそうです。
確かに赤ちゃんの写真を見ても、あんまりほくろって見ませんよね。
ほくろは黒色斑と黒褐色斑のことを言います。
メラニン色素を含む細胞であるメラサイトが皮膚の一部に高い密度で集まったものがほくろです。
メラニンは肌を外部の刺激から守るためのものなのですが、過剰に出来てしまうとほくろになってしまうのです。ですので、生まれたての赤ちゃんには殆どないのです。
あとよく「ほくろが移動した!」っていう人もいますが、それも特に問題ありません。
動くこともあります。
と、基本的にほくろは外からの刺激から肌を守ろうとした結果出来てしまうというものが多いのです。
危険なほくろ
ところが、そんな外側からの刺激以外でもほくろは出来てしまうというのです。
それが、内臓系の不調です。
よくニキビや吹き出物等肌荒れする箇所で内臓の状態がわかるって言いますよね。
それ、ほくろにも当てはまるんです。
昔からあるほくろは違います。
それは幼少期などに紫外線などの何かしらの刺激によって出来たものがほとんどです。
そうではなく、鏡を見た時や手のひらを見た時に「あれ、こんなところにほくろなんてあったっけ?」というある日気がついたら増えていたほくろが問題なのです。
これが形が歪で盛り上がっていて大きくなっていくほくろの場合は癌の可能性があるので、即皮膚科のある病院に行ってください。
そうではないけれど、いつのまにほくろがぽつんと出来ていた場合、他の肌荒れ同様内臓の不調が原因で出来てしまった可能性があります。
肝臓の調子が悪いと出来る箇所
ほくろは出来る箇所によってどこに不調があるか違ってきます。
肝臓の場合はも何箇所かあります。
1ヶ所目はこめかみのあたりです。
これは東洋医学の考え方なのですが、体にはツボ同士をつなぐ気の通り道「経絡」があるとされています。
この経路の中で肝臓に関わっているとされているのはこめかみのあたりです。
この辺にほくろが増えた人は、肝臓や胆のうに不調があると考えられます。
次はは目と目の間、眉間のちょっと下くらいです。
よく、足の裏には反射区と言って、体のいろいろな部分を表している場所があるって言いますよね。
足つぼでそこが痛いと体の中のどこかに問題があるってやつです。
顔にも反射区があって、肝臓は目と目の間にあるとされています。
つまり、そこにほくろが出来た場合も肝臓に何かしらの不調があると考えられます。
もう1ヶ所は、眉間のあたりです。
これは望診法というこれは中医学の考え方で、反射区同様、体の不調が顔に表れるというものです。
これによると眉間とその少し上のあたりまでの範囲が肝臓の不調を表す部分とされています。
このようにそれぞれの観点で若干のずれはありますが、主に目のまわりに表れるほくろが肝臓と関わり合いがあると言えます。
まとめ
自覚症状のない肝臓は気がつくと大変なことになっていることが多々あるのですが、顔を見るだけでその予兆がわかるのであればラッキーですよね。
毎日必ず自分の顔は見ますので、ちょっとした変化には気が付きやすいとおもいます。
「こんなところにほくろが出来た。やだな。」と美容的に思うかもしれませんが、それは体の内側からのサインなのかもしれません。
もし、気になるほくろがあったら、生活習慣をちょっと見直してみてください。
もしかしたら少し気をつけるだけで消えてしまうかもしれません。
そしたらそれは間違いなくあなたの体からのサインです。
見逃さずに応えてあげてください。