梅雨が明けて、本格的な夏が到来しましたね。
夏と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
私はビールです。
ビールと言えば、仕事あがりのビアガーデンですよね!
毎年この時期は、ついついビールを飲み過ぎてしまいます(汗)
お酒好きのあなたも、きっとそうでしょう。
屋外で飲むビールは、格別ですものね。
あなたは、いつものように飲み過ぎてしまい、翌日は二日酔いで調子が良くありません。
そんな時の強い味方が、ずばり「グレープフルーツ」です。
グレープフルーツを摂ると、不思議と二日酔いの症状が和らぎます。
それは、グレープフルーツが、肝臓の働きを促進させる効果が有るからです。
だから、あなたは肝臓に良いものと信じていました。
しかし、実は肝臓に良くないという話がございます。
これは一体どういうことなのでしょうか?
グレープフルーツは何故二日酔いに効くのか?
体内に摂取されたアルコールは、肝臓で「アセトアルデヒド」に分解されます。
アセトアルデヒドが、体内で解毒されず残ってしまうと、吐き気や頭痛といった二日酔いの症状を引き起こしてしまいます。
二日酔いの症状を改善するためには、アセトアルデヒドを解毒する必要が有ります。
その解毒のために必要な成分が、グレープフルーツに含まれる「ナイアシン」です。
ナイアシンの働きで、アセトアルデヒドの解毒が促進された結果、不快な二日酔いの症状を改善されるわけなんですね。
肝臓に対して他の良い効能とは?
グレープフルーツには、ナイアシンの他にも「フルクトース」が含まれております。
フルクトースは、肝臓でアルコールをアセトアルデヒドに分解する機能を高めます。
そして、アセトアルデヒドを解毒する機能も高めてくれます。
だから、アルコールを飲む前や飲んでいる時に、効果がある物質と言えます。
他にも「ビタミンC」や「クエン酸」が含まれております。
これらの成分は、肝臓の機能を高めると共に、脂肪肝にも効果がございます。
加えて、グレープフルーツの香りの成分である「リモネン」や「ヌートカトン」は、「胆汁」の分泌を促す効果がございます。
胆汁は、アルコールの分解や解毒の肝機能を高めるだけでなく、余計な残物質の排出に役立ちます。
そのため、飲み過ぎ後の下痢などの症状を防ぐ効果がございます。
肝臓に対しての悪い効能とは?
グレープフルーツの様々な成分が、肝機能を高めてくれることはご理解頂けたかと思います。
良いことづくめに思えますが、何故肝臓に悪いという話が有るのでしょうか?
それは、グレープフルーツに含まれる「天然フラボノイド成分」が、肝臓に存在する薬物を代謝する酵素(CYP3A4)を阻害して、薬物の代謝機能を弱めてしまうためです。
代謝機能が弱くなることで、薬の効きが弱くなったり、逆に効き過ぎて身体に悪影響を及ぼすことになります。
これを「相互作用」と言います。
特定の薬を、グレープフルーツと一緒に服用すると、相互作用を引き起こしてしまいます。
だから、グレープフルーツは肝臓に悪いという話が有るんですね。
組み合わせが悪い薬とは?
主な薬としては、主に以下の薬が挙げられます
・カルシウム拮抗薬(高血圧や狭心症)
・不眠症治療薬
・免疫抑制剤
・高脂血症治療薬
もしあなたが、これらの薬を服用しているなら要注意です。
決して、これらの薬をグレープフルーツと一緒に服用しないようにして下さい。
まとめ
- グレープフルーツは肝機能を高める効能が有る
- グレープフルーツはお酒飲みの強い味方である
- グレープフルーツは薬の相互作用を引き起こす
いかがでしたか?
グレープフルーツは、摂取の仕方によっては、肝臓への薬にも毒にもなります。
正しい知識を持って、グレープフルーツと上手に付き合って下さいね。