クエン酸といえば、疲労回復で有名ですよね。
薬局等でも手軽に手に入ることから使っている方も多いのではないでしょうか?
お掃除にも使えますし万能ですよね。そんなクエン酸、たくさんある効果の中は肝臓への効果もあるんです。
クエン酸の効果が肝臓にと言われてもイマイチ結びつかないですよね。
そんなクエン酸と肝臓の関係を紐解いていきたいと思います。
クエン酸とは
まずはクエン酸とは何なのか。
クエン酸は柑橘類や梅干しなどを食べた時に「酸っぱい!」と感じる酸味成分です。
酸味成分でも食品に含まれるものは有機酸と呼ばれていて、クエン酸はその仲間になります。
元々クエン酸は人間の腸内にも存在しています。
クエン酸は体内で炭水化物や脂質やたんぱく質などからエネルギーを産み出すのに必要不可欠な成分とされています。
クエン酸サイクル
このエネルギーを生み出すシステムの事を「クエン酸サイクル」と言います。
イギリスのハンス・アドルフ・クレブス博士が発見したのですが、発見後60年以上経った今でもその根幹が覆されることはなくむしろどんどん補強されているという、昔からその働きが知られているシステムなんです。
このクエン酸サイクルは、生きるために必要なエネルギーを作ることのできる唯一の仕組みで、このサイクルが回らないと私達人間含め、生物は生きることができません。
なので、遺伝的にもこのクエン酸サイクルが狂ってる人は存在しないと言われています。
でも、人間ですので、体内のバランスが崩れることによってこのクエン酸サイクルの働きが悪くなってしまうことがあります。
そうなったら、大変なのはここまでの簡単な説明でもわかっていただけると思います。
だからこそ、クエン酸を摂る必要があるのです。
クエン酸サイクルによってもたらされる事
じゃぁ、肝臓とはどんな関わりがあるのでしょうか。
1つはクエン酸を摂取することで、脂肪やタンパク質をエネルギーに変換され、肝臓にもエネルギーが行きわたるようになります。それによって肝臓の負担を軽減することができるのです。
肝臓は500種類にも及ぶ働きをしています。何もしていなくてもずっと肝臓は何かしらの働きをしているんです。
みなさんだって休みなく働き続けたら疲れてしまいますよね。
そんな疲れやすくなっている肝臓をクエン酸は助けてくれるのです。
またクエン酸は肝機能を高めてくれる亜鉛やミネラルなどの吸収を促す効果があり、肝機能の向上が期待できます。
その他、クエン酸には血液をサラサラに保つ効果があります。
一見肝臓と関係なさそうですが、実は肝臓はたくさんの血管があり、多くの血液が巡っているのです。
なので血液がどろどろになってしまうと肝機能が低下してしまいます。なので、血液をサラサラにすることは肝臓にもとても大切なことなのです。
摂取方法
では、どうやってクエン酸を摂るのがいいのでしょうか?
まず考えるのは食品からの摂取ですよね。
一番最初にも書きましたがクエン酸は酸味です。酸っぱいものにはたいてい含まれています。
柑橘類・梅干し・お酢が有名ですね。加熱にもクエン酸は耐えられるので、どんな料理に使っても摂ることが出来ます。
とはいってもなかなか食事から摂取するのも大変、と言う方にはサプリメントも多数出ていますので、サプリメントでの摂取はいかがでしょうか。
また薬局等で粉末のクエン酸も売ってますので、溶かして飲んだりするのもいいかもしれません。
クエン酸の効果を最大限に発揮させたいなら、ビタミンB群や糖質と一緒に摂取することをオススメします。
これらはクエン酸サイクルをサポートしてくれる成分なので、より効果が高まります。
ただし、糖質は摂りすぎると逆に肝臓に負担もかけますので注意してください。
まとめ
クエン酸というと疲労回復だけかと思っていたのですが、こんなにも重要な働きを体内で行ってくれていたんですね。酸っぱいもの大好きで食べていた自分は間違ってなかった!
注意が必要なのは、クエン酸が含まれてる食品は酸度が高く歯を痛めやすくしてしまうそうです。
食べた後すぐの歯磨きは歯を傷つけてしまうそうなので、口を濯ぐだけにして、30分位経ってから磨いてください。
あと、胃が弱い人は、胃が荒れやすくなるのでこちらも注意が必要です。
クエン酸を摂って、疲れをふっとばすとともに肝臓の健康維持に取り入れてみませんか。